2011年1月30日日曜日

Intel iMacのHDD換装

2011/1/28
iMacのHDDの空きスペースが少なくなってきたので,HDDを換装してみた。

まずはネットで下調べをした。参考にしたのは以下のサイト
アスキーの記事:3ページあって,2ページ目と3ページ目がHDDの換装の記事
Melanges (きむらつよし氏のブログ)
KandaNewsNetwork・神田敏晶氏のブログ
いずれも結構参考になったのだが,特に参考になったのは神田氏のブログでリンクを張っているYouTubeの動画。ああいうのがあると分かりやすいねぇ。ちなみに動画(アメリカ人?)ではHDDを固定しているゴムのストッパー(アスキーの記事ではレバーと書いてある)が固定されてないように見えるが,私がHDDを換装したマシンはきむら氏のブログのように取りにくいネジで固定されていた。

また,きむら氏のブログでメモリスロットの蓋を取るのを忘れてはいけない,というのも参考になった。ただ,ゴムのストッパー(きむら氏もレバーと書いている)を動かすのが固いと書いてあったが,私が動かした限り言うほど堅いイメージはなかった。また,液晶パネルを完全に外さずに,手前に台を置いてそこに伏せる,というアイデアはすごくいいと思って真似させていただいた。ひとつだけわからなかったのが,どのサイトも換装後の復旧についてはコメントがなかった。みんな苦労せずに換装後に復旧できたのかなぁ?ちなみに私はフォーマットをしなおしたりしないといけなかった…。私が安いwindows用のHDDを買ってきたのが悪かっただけ??
註:買ったのは,内蔵用だけど国内メーカーの箱入り娘だったので,ほんとは決して安物じゃありません。念のため…)

ここに載せた写真は,参考にしたサイトに載ってないような物を載せた。さすがにアスキーのサイトのようなきれいな写真はなかなかうまく撮れないので,それは参考にしたサイトに任せて,ここでは皆さんの参考になりそうな物を載せたつもり。例えば,外さないといけないコネクタなど。また,写真はクリックするともう少し大きなサイズになります。

さて,上記のサイトを参考に,まずはバックアップをした。それには「Time Machine」を使った。これをしておくと,後で復旧するときに,システム以外の復旧がとても楽だった。これも上記のどれかのサイトに書いてあったと思う。

実際の作業のために準備したもの(必要だったもの)は,
SATAの新しいHDD:今回は日立製の2TBを買ってみた。値段は1万円弱だった。
ハードディスクケース:外したHDDをUSB-HDDとして使うためのケース。2000円ほどで購入した。
トルクスドライバー(六角の星型)のT-8:今回は殆どがこのビスだった。
プラスドライバー:メモリスロットのカバーを外すのにプラスドライバーが必要だった。
吸盤:表面のガラス板をはずすのに使う。ホームセンターで壁にくっつける奴を買ってきた
スコッチのクリアテープ(セロテープは1年もするとグサグサになるので不可):内部で固定や絶縁に使った。
両面テープ:HDD用の温度計を固定するのに必要だった。
小皿2枚:ビスを置くのに使った。
液晶パネルを伏せて置く台:一部のケーブルをはずさないで処理するため。液晶面を傷つけないように。
掃除機:中の埃を吸い取るため。

まずは電源を落とし,電源ケーブルやキーボード,マウス等のケーブルを全部外す。それからプラスドライバーで,iMacの下にあるメモリスロットの蓋を外しておいた。これを外さないと外枠が外れないらしい。次に吸盤でガラス板をはずした。ガラス板は磁石でくっつけてあるので,吸盤で引っ張って取り外した。磁石は小さなのが上下左右の各辺にたくさん付けてあった。その次に外枠を外した。外枠を外すにはT-8のトルクスドライバーで,左右2本ずつ(左右合わせて4本),上辺4本,下辺長めの4本,全部で12本のビスをはずした。枠は上の方から手前に引くようにしてはずした。その際,上部中央にあるコネクタを外さないといけないのが注意点。
ガラス板を裏から見たもの
縁が銀色になっていて磁石につく
はずした外枠を裏から見たもの
メモリスロットの蓋や外枠固定用ビスが見える
外枠上部のコネクタ
何がつないである?

外枠を外すと液晶パネルが顔を出した。液晶パネルの下にはいろいろな回路や冷却ファンが見えた。無線LAN用とおぼしきチップもみえた。すごい埃だったので,掃除機で埃をある程度取り除いておいた。あまり掃除機を近づけて部品が取れたりしたら嫌だったので,ちょっとだけ離した状態で吸い取った。液晶パネルの裏に目的のHDDがあるが,液晶パネルを完全にはずすにはかなり多くのコネクターを外さないといけない。今回ははずすコネクターを最小にするために,液晶パネルの下の端付近をほとんど動かさずに済むように,台を用意してその上に液晶パネルを伏せて置くことにした。その際,液晶面が傷つかないように,台の上に液晶テレビ用のクリーニングシート(布製)を置いておいた。それでも外さないといけないコネクターは液晶裏の向かって右上と右下にある白いコネクター2つずつ,合計4つ。繋がっているケーブルの色が似てるものがあるので,フェルトペンでマークしてから外さないといけない。
液晶パネルを外す時に外したコネクタその1
マークしないとつなぐ時に間違えそう
液晶パネル裏の外したコネクタその2
アルファベットは私が書いた
無事液晶パネルが開きました

液晶パネルをはずすと裏にHDD,DVDプレーヤー,いくつかの基板が見える。HDDにはスポンジが貼ってあり,その下から線が2本出ている。これは制御用の温度計で,これを剥がしておく。HDDはゴムのブッシュとゴムのストッパーを使って,動かないようにしてある。HDDを外すにはHDD上部に見えるゴムのストッパーをHDDから外さないといけない。そのためにトルクスドライバーで向かって上の2本のビスをHDDから外す。するとゴムのストッパーが横に動かせる。それを動かすとHDDは手前に引き出せるようになる。後は左にあるSATA用のコネクターと電源コネクターを外すとHDDが外せる。
やっとHDDにたどり着いたこれが温度計
見えているのはHDDに付いている面
新旧のHDDを並べてみた

HDDにはiMacに付いている状態で向かって下の固定ネジの部分に,ゴムブッシュに挿し込むためのビスがいれてあるので,はずして新しいHDDに移した。またHDDにはクッションが貼ってあるので,それも移動させた。後は,SATAコネクターと電源コネクターを付けて,HDDを戻した。HDDを戻したら,ゴムのストッパーを戻し,ビスでゴムのストッパーを固定,温度計を両面テープで貼りつけた。温度計を貼る位置は,少しHDDが凹んでいる(薄い)部分を選んで貼った。

次に液晶パネルを戻した。外さなかったコネクターのケーブルに気をつけながら液晶パネルを元の位置に戻す。その際,外したコネクタ4つをつなぎ,ビスで固定するのだが,液晶パネルの微妙な位置合わせをしないとビスがちゃんと入らない。ビスには段差があるので,しっかり奥まで入るように液晶パネルを微妙に動かしながらセットする。最後に外枠とガラス板を戻す。外枠は下のメモリスロット付近からかぶせるようにして,最上部にあるコネクタをつないでからiMacにかぶせる。それから外枠固定用のビスを締めて,ガラス板を載せ(磁石で吸いつく),メモリスロットの蓋を戻すと物理的な作業は出来上がり。
初登場,私の左手
じゃなくて,外した2箇所のコネクタ
銀色のビスの下の方は
まだちゃんと入ってない
これでちゃんと入りました

さて,意外と苦労したのがシステムの復旧。実は,新しくいれたHDDはMacintosh用にフォーマットされていない。でも,Install 用の DVD があれば DVD のシステムが起動して,簡単に OS-X をインストールできると思っていたが,どれだけ待ってもMac OS-X (ver 10.6, Snow Leopard) のDVDで起動できなかった。仕方ないので,外した250GBのHDDをハードディスクケースいれて USB ハードディスクとし,そのディスクでシステムを起動した。起動したシステム(元のシステム)のディスクユーティリティーで,新しいHDDをMacintosh用にフォーマットし直した。ディスクユーティリティーは,アプリケーションフォルダの中のユーティリティーフォルダの中にある。今回は2つのパーティションに分けたが,1個でもいいと思う。フォーマットはMac OS 拡張(ジャーナリング)とした。
追記)そういえば,起動時にCキーを押しながら起動すれば,強制的にDVDから起動したんだった…。今思い出した。一週間過ぎてるけど…。

HDDをフォーマットし直してから install 用の DVD 起動を入れた。そして,インストールを指定して再起動した。その際に,古い方のシステムが入った USB ハードディスクをオフにしてみた。USB ハードディスクのシステムがなくても Snow Leopard (Mac OS-X, ver 10.6) のDVDで起動した。そして,まずSnow Leopard のシステムを新しい HDD にインストールする。インストール後,iMac を起動すると,初期起動のユーティリティーが起動するが,そこで,「Time Machine」でバックアップしたデータを復活させる,と指示すると,システムがほぼ元に戻る。ただし,230GB程を戻すのに,3~4時間もかかってしまった…。後は,ソフトウェアアップデートを数回トライしておくこと。入れなおしたシステムは最新じゃなくなってしまっているので。

さて,これで終わりかと思っていたら,ターミナルソフトで root になれなくなっていた。FreeBSDとしていろいろ遊んでいるので,rootになれないと話にならない。データはバックアップディスクから復活させたけど,システムは新しく入れ直したので,この現象は当然といえば当然。そこで root 権限を有効にしなおさないといけなかった。実は root の認証を有効にしたのはOS-X, 10.5の時。なんか微妙にやり方が違っていた。詳しくは,Apple のサイトを見て欲しい。
http://support.apple.com/kb/HT1528?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP

また,root の shell が sh になっていたので,以下のコマンドで tcsh にしておいた。
・rootのshellの変更:rootになってから,# chpass -s /bin/tcsh

さらに,ftp サーバーとして iMac を使っていたのだが,それも使えなくなった。そこで,FTP サーバーを復活させた。それには,
・システム環境設定 --> 共有 --> ファイル共有 --> オプションで「FTPを使用してファイルやフォルダを共有」にチェックを入れる
とした。
追記その2)そういえば,cpan から Jcode.pmNet::SMTP::TLS をインストールするのを忘れていた。そのためにまず Mac OS-X のDVDから Xcode をインストールした。その後,cpan からJcode.pmNet::SMTP::TLS をインストールした。やり方は MacでもJcode.pmとNet::SMTP::TLS を見てくださいな。

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